今や国民の2人に1人が発症する、国民病ともいわれる花粉症。
目のかゆみ、鼻づまり、鼻のズルズル、熱っぽいなど、辛い症状に悩まされている方も多いのではないでしょうか。
こういった様々な症状が出ることで、仕事に集中できない、ゆっくり眠れない、やる気が起きない、目を擦ったり鼻をかんだりしてメイクが崩れてしまうなど、日常生活を送る上でかなりストレスを感じますよね。
花粉の時期には薬を服用している方も多いかと思いますが、強い眠気や喉が乾くなどの副作用もあるため、できるなら薬に頼らずに改善したいものですよね。
そんな方に、花粉症対策になり体質改善にも繋がるハーブティーをご紹介します。
一年を通して飛んでいる花粉
花粉症の症状を引き起こす植物の種類は、年間を通して多数存在しています。
スギ(2月〜4月)
ヒノキ(3〜5月)
白樺(4月〜6月)
イネ(4月〜11月)
ヨモギ(8月〜10月)
カナムグラ(8月〜11月)
※花粉の飛散時期は地域により異なります。
風邪と花粉症は症状が似ているため、不調を感じた時に風邪と思い込んでしまうケースも多いかと思います。
毎年、春以外にも風邪に似たような症状が出るという方は、一度花粉症対策をオススメします。
なぜ花粉症にハーブティーがいいのか
スギやヒノキなどの花粉を吸い込むと、体内にアレルゲン(花粉)が侵入し、アレルゲンと闘うヒスタミンという物質が体内で増加します。そのヒスタミンに対し過剰に免疫系が反応することで、くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどのアレルギー反応が引き起こされます。
花粉の症状を抑える薬の中には抗ヒスタミンという成分が含まれており、この成分はくしゃみや鼻づまりなどの炎症を抑える効果がありますが、薬の副作用として眠気や集中力の低下があります。
そのため、仕事や車の運転などができないなどのデメリットがあり、できれば避けたいところです。
そこで抗ヒスタミン作用を持つハーブティーがオススメです。
ハーブティーには花粉の症状の緩和だけでなく、炎症を抑えたり、抗アレルギー作用やリラックス作用、美肌や貧血予防にも役立つものもあり、身体の不調を整えてくれる効果は女性にとっても嬉しいですよね。
また、ハーブは自然のチカラで体を元の状態へ戻そうとする作用があります。
症状や体調に合わせて日常的にハーブティーを取り入れることで、花粉症対策だけでなくアレルギー体質の改善にも役立ちますので、ぜひ健康的な身体づくりを目指していきましょう。
花粉症対策にオススメのハーブティー
エルダーフラワー
マスカットに似た、ほんのり甘く爽やかで優しい風味。
エルダーフラワーはインフルエンザの特効薬とも言われ、古くから医薬品として使われてきたハーブです。
特徴として抗炎症作用があり、鼻水、くしゃみといった風邪のひきはじめや、花粉の症状を和らげます。
また、不安や憂鬱、緊張状態の時に気持ちを和らげる作用もあり、眠る前に飲むことで安眠につながります。
睡眠の質を高め、免疫力を上げたい方にもオススメです。
- 抗ウイルス作用
- 去痰作用
- 利尿作用
- 解毒作用
- 発汗作用
ティーバックタイプなのでシーンを選ばず片付けも簡単。オーガニックなので安心して飲めます。
ペパーミント
頭がスッキリ冴えるような清涼感と、スーッと抜けていく爽やかなメントールの風味。
メントールのスーッとした香りの効果で、花粉症などの鼻づまりも軽減され、呼吸がしやすくなるので息がしづらく眠れない時にもオススメです。
また、ミントのハーブに含まれるミントポリフェノールは、ヒスタミンの生成を抑制するという働きをもっています。
ミントプリフェノールは水に溶ける性質があるので、温かいハーブティーで飲むことが花粉症にはもっとも効果的です。
- 殺菌作用
- 鎮痛作用
- 鎮静作用
- 冷却作用
- 発汗作用
ティーバックタイプなのでシーンを選ばず片付けも簡単。オーガニックなので安心して飲めます。
無糖の炭酸水と割るのもオススメ。
ペパーミントの味が苦手な方はブレンドされているものもオススメです。
ローズヒップ
フルーティーでやや強めの酸味と、ほんのり甘みがある風味。
ローズヒップはビタミンA、B、C、D、E、Kなどを多く含むため「ビタミンの爆弾」と呼ばれており、特にビタミンCはレモンの10〜20倍も含まれています。
ビタミンCはヒスタミンを減少させる作用があり、花粉症以外にも、蕁麻疹や鼻炎、気管支喘息に悩んでいる方にもオススメです。
また風邪や貧血の予防、目の疲れの緩和、美白やシミ予防にも役立つハーブティーです。
- 抗菌作用
- 抗ウイルス作用
- 利尿作用
- 消化促進
- 鎮静作用
ティーバックタイプなのでシーンを選ばず片付けも簡単。オーガニックなので安心して飲めます。
ネトル
緑茶に似たまろやかでほんのり草の香りがする風味。
ネトルにはケラスチンという抗ヒスタミン成分が含まれているため、花粉症や喘息などのアレルギー性疾患の緩和に役立ちます。
また、葉酸、ビタミンB、C、K、ミネラル、カルシウム、鉄分、マグネシウムなど、体に必要な栄養素がたくさん含まれているだけでなく、ネトルは造血作用があるため貧血の予防や、汚れた血液をきれいにし、生理中の出血を調整してくれるなど、女性の体にとても強い味方となるハーブです。
※妊娠中、子供への使用は量に注意してください。
- 抗アレルギー作用
- 抗炎症作用
- 利尿作用
- 強壮作用
- 血行促進
ティーバックタイプなのでシーンを選ばず片付けも簡単。オーガニックなので安心して飲めます。
ルイボス
爽やかな風味でほんのり甘く、飲みやすいのが特徴。
「奇跡のお茶」と呼ばれ、今では健康や美容に気を遣う女性に大人気のハーブティー。
ルイボスティーに含まれるSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)という成分が、体をサビつかせてしまう活性酸素を除去する作用が強いため、花粉症の症状を和らげてくれます。
また花粉症だけでなく、喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状の改善に役立ちます。
さらにミネラルが豊富なため、代謝を高める効果があることで便秘やむくみ、冷え性、老化防止にも効果的です。
- 抗アレルギー
- 抗酸化作用
- 代謝促進
- 強壮作用
- 脂肪燃焼
ティーバックタイプなのでシーンを選ばず片付けも簡単。ノンカフェインなので眠る前や妊婦さんにもオススメです。
ジャーマンカモミール
「大地のりんご」と呼ばれ、りんごに似た甘く優しい風味。
カモミールの品種にはジャーマン種、ローマン種がありますが、ハーブティーではほとんどの場合、ジャーマンカモミールを使用します。
カマズレンという鎮静作用のある成分が含まれ、目のかゆみや充血、喉の炎症を鎮めます。
ヒスタミンの抑制もあり、さらに炎症を消し去る作用が優れているため、鼻水や鼻づまりで鼻の粘膜が炎症を起こしている時にも役立ちます。
他にも胃潰瘍や胃炎、冷え性、生理痛、頭痛、不眠にも役立ち、ドイツでは薬箱に常備され、不調はカモミールティーで治すと言われているほど身近なハーブティーとして人気です。
※妊娠中、授乳中、キク科アレルギーの方は使用を避けてください。
- 抗アレルギー作用
- 殺菌作用
- 鎮静作用
- 利尿作用
- 消化促進作用
ティーバックタイプなのでシーンを選ばず片付けも簡単。オーガニックなので安心して飲めます。
どのくらい飲めばいいの?
どのくらい飲むと効果が実感しやすくなるか気になりますよね。
ハーブティーは薬ではないので、すぐに効果が出るというわけではありません。
ですが、心身に穏やかにゆっくりと体内へ吸収されていくので、副作用が少なく、身体への負担が少ないのがメリットです。
目安として、1日3杯ほど飲むことで身体の変化を感じやすくなるかと思います。
ですが一気に3杯飲んだとしても、ハーブの成分は約6時間で体外に排出されるので、なるべく間隔を空けて、朝、昼、晩に分けてみるのがオススメです。
ただし、仕事などでなかなか決まった時間に飲めないという方は、飲める時に少量でもいいので習慣化することを心がけましょう。
さいごに
花粉症の症状が出ている時はかなりストレスを感じるかと思います。ストレスがかかると自律神経が乱れ、免疫力も下がりより花粉症が悪化してしまうなんてことも…。
そんな時に自律神経を整える作用があり、ストレスケアができるハーブティーをぜひ取り入れてみてください。
ハーブは薬草として古代より治療に用いられてきたほど心身への効果がありますので、花粉症対策としてぜひお試しください。辛い花粉の症状が少しでも和らぎますように。